本堂内の掃除を終えて、パソコンの前に座って、ちょっと休憩です。

お参りいただいた皆さまはご存じのことですが、うちの本堂内は、黒色の漆で塗られた仏具が多くあります。

黒い漆塗りは、綺麗に磨かれていればとても落ち着いた雰囲気となるのですが、あくまで「磨かれていれば」の話です。

掃除をおろそかにしますと、どうしても指紋やホコリが目立ってしまいます・・・。

須弥壇(御本尊・仏像等をおまつりする壇)は平面が多く、仏像・仏具をずらしつつホコリを拭き取ることができるのですが、礼盤(らいはん:住職上人のみが着座できる席)や鐘台等では、細かい装飾部分に悪戦苦闘します。

少しでも横着しようとすれば、布巾が引っかかったり、うまくホコリを取りきらなかったり・・・。雑な性格がこういう時に露呈するんですよね。

もっと小まめに掃除をすれば良いのでしょうが、僧侶として何ともお恥ずかしい話です。


さて、日が陰った寺務所は、気温が低下中。座っていると足下が「涼しい」以上「寒い」未満の感じです。

Yahoo!の週間天気予報を見ると、来週、15日(火曜日)は「曇り時々雪」の予報になっているではありませんか!!

週間天気予報ですので、これから変わる可能性は高いのですが、今秋(今冬?)、初めての雪だるまマークです。

数日前には秋から冬への移り変わりが遅いという話を耳にしましたが、暦を見れば11月も半ば。お寺もそろそろ冬支度が必要ですね。

幸いなことに、ここ八戸は豪雪地帯ではないので、雪囲いなど大がかりな雪に対する備えはほぼ不要ですが、それでも除雪機やら、スタッドレスタイヤやら、雪はねやら、スノーダンプやら、約一年ぶりとなる彼らのコンディションを確認せねばなりません。


このように天気予報であったり、そもそも毎年四季が移ろい冬が来ると分かっているからこそ、私たちは準備ができます。

それでも「雪が降ってからで良いかな?」と考えてしまう気持ちが、こころの奥底にあるように思えます。

いざ雪が降ったり路面が凍結したりしますと、ガソリンスタンド等にはタイヤ交換を待つ車が殺到し、場合によっては数時間待つこともあります。

自分で交換するとしても、寒さに耐えながらの作業は、手がかじかんでしまって思うように進まないものです。

何とも、「備えあれば憂いなし」とは、的を射ております。

日蓮宗には「九識霊断法:くしきれいだんほう」という法術があります。

霊断と記すと霊を断つイメージをお持ちになる方もいますが、除霊のことではありません。

ざっくり書くならば、天気予報の人生版というイメージをお持ちいただいても良いかと思います。

病気、商売・事業の今後の展開、受験の合否、対人関係、家庭内の問題、縁談の良否・有無、子授け・出産、交渉・取引の展開、選挙当選の可否、行方不明、紛失物探し、こころの病・・・。

私たちが生きていく上で直面する様々な問題・課題について、その原因と現状と今後の成り行きを調べることができるのが「九識霊断法」です。

この「九識霊断法」は、日蓮宗の檀信徒さんだけが受けられる法術ではありません。宗教・宗派を問わずどなたでもお受けいただき、お悩みごとの解決をご指導致します。

市販されている暦は、万人に向けた内容となるが故に、当たるも八卦当たらぬも八卦になってしまいます。

その点、九識霊断法では相談内容に的を絞って調べますので、とてもピンポイントな指導が受けられます。

何より今後のことが分かりますので、いわゆる「備えあれば憂いなし」の状態になります。

誰にも言えず悩んでいたり、どこに相談して良いのか困っていたり、という方は、小僧で宜しければ、まずはお話だけでもお聞かせください。

一緒に解決の道のりを歩ませていただければと存じます。


んー。冬支度について、一つ思い出したことがあります。

本堂に備え付けている2台の大きなストーブです。

ホコリを掃除しておかないと、いざ点火という時に、焦げ臭かったり、風量が弱かったり、火災にもつながったりと、大変なことになります。

ということで、だいぶ暗くなってしまいましたが、今一度本堂に参りまして、ストーブの冬支度をしてきます。