我が頭は父母の頭、
我が足は父母の足、
我が十指は父母の十指、
我が口は父母の口なり。
譬へば種子と菓子(このみ)と身と影との如し。


種をまけば果実(このみ)が出来ます。
その果実には必ず種があります。

身体があれば陰ができます。
陰があるところには身体があります。

種と果実、身と陰とは切っても切れない関係です。

同様に、親子の絆は切っても切れない「つながり」です。
たとえ御両親が今生での御生涯を終えられたとしても、その絆は切れることがありません。誰もが分かっていることであり、そう信じて疑わないところでありますが・・・。

自分の身体そのものも然り、その口から発せられる言葉、その一挙手一投足から現れるふるまいは、どことなく父親、母親に似ていたり、他人から見れば、そのものの如くであったりということもありましょう。

それこそが親子の絆であります。

その絆に気づくとき、亡き御両親はこころ安らぎ、霊山浄土への往詣の歩みを進められることでしょう。

「後は任せたよ・・・」と。

南無妙法蓮華経 小僧 合掌

※この解釈はあくまで小僧の解釈です。
御遺文(御書)を学ばれている方、我が身の日常に活かされている方がご覧になると通釈と異なると思います。
あしからず御了承ください。